中心静脈栄養法模式図

以前、口から食事が出来ない際の長期間の栄養法として、胃瘻というものを紹介させて頂きましたが、今回は点滴による長期間の栄養法を紹介させて頂きます。中心静脈栄養法とは、カテーテルを心臓近くの太い静脈に挿入し、このカテーテルから点滴をすることです。通常の点滴は腕の静脈などからしますが、腕の静脈は細く、高カロリーの濃いものを入れようとすると痛みが強く、すぐに静脈炎を起こしてしまいます。

主に右前胸部から鎖骨下静脈を穿刺する経路と、右頚部から内頚静脈に穿刺する経路があります。右大腿から穿刺する経路もありますが、太腿にカテーテルが入ると歩行の際に妨げとなり、感染症のリスクも高くなります。 一旦このカテーテルを入れておくと、何度も点滴のための針を刺す必要が無く、一日に必要な栄養のほとんどを点滴だけで補給することが可能となります。しかしこの方法だけで栄養補給を続けていると、高血糖、肝機能障害、電解質異常をひきおこすことがありますし、欠乏する微量元素なども出てきます。