知り合いのお子さんの下肢に紫斑が出現し、近くの病院で調べたところ、血小板が減少していたようです。血小板というのは血液を固める作用を持っており、通常の採血で皆さんが調べているものです。Pltと書かれている数字です。このお子さんの場合には、どうして血小板が低下したのかを調べて治療に望む予定です。 紫斑というのは、皮膚や皮下組織での内出血のことです。ぶつけたりして出来るアザも紫斑となります。指で押すと色が消えません。 指で押して色が消えるのは紅斑といい、血管が拡張し充血したことによって生じる皮膚の赤みです。虫刺されや湿疹など皮膚の炎症によって生じる赤みです。指で押すと、血液が移動するので赤みが薄まります。   高齢者の血小板低下で最も頻繁に遭遇するのは、DIC(播種性血管内凝固症候群)という状態です。肺炎や髄膜炎、癌などより全身状態が著しく低下しているときに血小板が低下します。基本的には元の病気を治療して対応します。 また、採血管に含まれている試薬(EDTA)により血小板が低下しているように見えてしまう方もいます。採血管を代えれば血小板は正常に測定できます。長年、血小板が低いといわれて、紫斑等の症状もみられない方は、先生に採血管を代えてもらうようにお願いしてみるといいでしょう。 その他、白血病、、癌の骨浸潤、放射線や薬剤の影響、SLE等の膠原病、肝硬変、特発性血小板減少症など、血小板低下で鑑別しなければいけない疾患はたくさんあります。最近のトピックとしては、ピロリ菌を除菌することで血小板が回復するケースがみられることです。 血小板が低下している状態では全身の至るところから出血しやすくなっています。5万/μl以下のときは外傷時の出血が予想され、1万/μl以下のときは前触れなく脳出血等の自然出血が危惧されます。   最後に、そのお子さんの回復を祈って締めさせて頂きます。