健康診断で肝機能異常を指摘される方は多いと思います。原因は様々ですが、臨床医の立場から肝機能異常時の対応法を書いていきます。 まず、見逃してはいけないものですが、①総胆管結石とそれに伴う胆管炎と膵炎、②劇症肝炎(特にB型肝炎)になります。他に、門脈血栓、肝臓がんの破裂なども考えます。 ①は腹痛、発熱、黄疸等を伴います。②は黄疸、浮腫、発熱等を伴います。 血液検査、腹部超音波、CT等を行い、これらの病気であれば迅速な対応を要します。肝機能異常で、私達臨床医が最も注意しているポイントとなります。 頻度が多いものをあげると、ウイルス性肝炎(B型、C型)、胆石(胆嚢結石、胆管結石)、脂肪肝、アルコール性肝炎、肝硬変、肝臓がん、薬剤性肝炎となります。次いで、自己免疫性肝炎、原発性胆汁生肝硬変症、日本住血吸虫、うっ血肝(主に心不全に伴います)なども考えていきます。 肝機能異常を来たす疾患は多く、緊急性と頻度を鑑みて、原因の特定をすすめていきます。緊急性がなければ慌てずに検査をすすめていきますが、稀な疾患ですと原因の特定に時間がかかることもあります。 御不明な点はお問合せ下さい。