感染性心内膜炎 診断が遅れると致命的な病気です。私も一般外来で年に1人ほど診断します。患者さんは発熱のみを訴えてこられ、重症化する前のケースが多かったです。 感染性心内膜炎とは虫歯や風邪など些細なことから細菌が血液に入り込み、心臓に 細菌の塊(疣贅)つくった状態です。細菌の塊が心臓のポンプ機能を破壊したり、全身に飛びちって臓器障害(脳梗塞など)を起こします。この状態まで進むと診断は比較的容易ですが、救命できるかどうかが難しくなってきます。 発熱が3日以上続くときや、抗生剤内服後に発熱が再燃するとき、私は必ずこの病気を頭の片隅に置きます。そして心臓の音を聴診します。心臓に細菌の塊があると 雑音が聞こえます。足などに皮疹が出ることもありますが、どちらかというと頻度は少ないようです。発熱と心臓の雑音があれば心臓に超音波を当てて、菌の塊がないか、血液の中に細菌がいないか細菌検査を行います(私は消化器が専門ですが、超音波の機械には慣れていますので、簡潔な心臓の検査はできます)。細菌検査の結果が出るには数日を要するので、感染性心内膜炎を疑った段階で入院して治療を開始して頂きます。勿論、専門である循環器の先生とも相談します。必要であれば心臓の手術へと紹介させて頂きます。 私の場合、後遺症なく回復された方、心臓手術に至った方などいますが、皆さん幸いにお元気に退院されました。